履歴書の自己PRのテーマ選びは、こんなに大切なんですね。
履歴書の自己PRは、なんと言ってもテーマが決め手です。

自分でテーマを決めることが一番重要ですが、
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見てみるのもいいかもしれません。

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稲尾 和久

神様、仏様、稲尾様―私の履歴書

神様、仏様、稲尾様―私の履歴書 人気ランキング : 169868位
定価 : ¥ 730
販売元 : 日本経済新聞社
発売日 : 2004-12
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 730
連載時より朝から目頭が熱くなった。

彼のようながむしゃらさ・ひたむきさを、我々はもう捨てて
しまったのだろうか。羨ましい。上手くなりたい、強くなりたいの
一心でここまでできる稲尾氏が。

日経連載時、「時代のエネルギーが右腕に注入された」のところで、
電車の中にもかかわらず涙が溢れました。

野球黄金期の立役者の凄み

1シーズン42勝、20連勝(もちろんいずれもいまだに破られていない記録である)、3度の奪三振王、最優秀防御率5回など数々のタイトルを総ナメにした稲尾和久の自伝。もともとは日経新聞に連載されていた「私の履歴書」を刊行したもの。文庫本化されるにあたり、加筆されている。
 今となっては42勝も20連勝もまずみることのできない驚異的な記録。これをやってのけた「鉄腕」ぶりやそれが生れる事になるいきさつが書かれていて興味深い。入団当初はそれほど期待もされず、バッティングピッチャー要員であったにすぎなかった稲尾が、西鉄の野武士集団(中西太、豊田泰光ら)を相手に投球練習を行っていく中で急成長していくくだりは面白い。
 西鉄のエースとなり、パリーグで押しも押されもせぬ投手へと成長した彼に「恐怖」を覚えさせた相手として長嶋茂雄が出てくる。いわく「打たれたことのないコースを打てるはずのないフォームで打たれた」。その後、長嶋は感性で打ってくるバッターであると気がつき、ノーサイン投法や決め球であるシュートで討ち取ることを目的とした逆算投法によって長嶋との対決を制す。この辺はさすがというか、一流同士の対決の凄さに思わずうなってしまう。
 「黒い霧事件」の際、パリーグの選手会長として、また西鉄ライオンズの「青年内閣」として球界を揺るがす黒い勢力と闘ったくだりも興味深い。5年間で103勝し「稲尾二世」とまでいわれた天才池永正明も巻き添えになるかたちで球界を永久追放になるわけだが、これを救えなかったことについても自責の念を残している。
 野球黄金期の立役者の凄みや同時代のヒーローたちとの掛け合いの面白さを感じさせてくれる一書。

10勝を20年続けても神様にはなれなかった。

冒頭、稲尾さんの印象的な言葉です。太く短く、と言ってしまえばそれまでなんですけれど、本書には「充実した人生」って何なんだろう、と深く考えさせられました。

稲尾さんが訪米した際、年間勝利数記録を聞いた米国人は一様に「クレージー」と評したそうですが、実際、わたし自身も本書を読むまで稲尾さんの度を越した登板数は才能ある選手の選手寿命を縮めた暴挙だと思っていました。

読後、考え方が変わりました。稲尾さんは太く短かった選手生活を少しも悔いていない。稲尾さんは限られた期間であっても凡人には夢想も出来ないような結果を残すことでファンの心に永遠に残る印象を残しました。

稲尾さん曰く、プロ野球の真髄は興行として「非日常」を見せること。スポーツ医学の浸透は選手生命を飛躍的に延ばした代わりに興行内容はどんどん「日常化」していってしまった。もちろん稲尾さんはこのこと自体は時代の流れであり、選手のコンディションはきちんとケアされるべしというスタンスです。

「人生、いかにバカになりきれるかだ」とは稲尾さんの終章の弁。氏は自分が野球バカになりきれたことで「神様」とまで呼ばれ、完全に燃焼し尽くしたことを心底から誇りに思い、そのことに一点の悔いも無いことが本書全編を通し伝わってきます。天晴れでした。

繰り返しになりますけど人生の充実感って何なんでしょうね。そんなことを考えさせられる書でした。

「私の履歴書」読み逃がした方に。

日経の最終面に連載される「私の履歴書」、興味がある方の執筆でもつい忙しくて読み逃がしてしまう。稲尾さんの回も読んだり読まなかったりだったので単行本になっているのを知り素直に嬉しい。
わたしは稲尾さんの現役時代を知りませんが、稲尾さんの記録からその「クレージー」ぶりはわかるような気がする。
シーズン42勝、404イニング(!)登板、78試合登板。今年、阪神JFKの一角、藤川投手が登板試合数は記録を更新しましたが、先発中心だった稲尾氏のそれとは意味が違う。イニング数・勝利数とも正真正銘不滅の記録でしょう。
現代のスポーツ医学の常識を超える酷使を「バカになれた時代は幸せだった」とサラリと振り返る余裕。10勝を20年連続続けても神様・仏様にはなれなかった。
上下に振幅がある稲尾さんの野球人生、その筆致からは些かも後悔の念は伝わってこない。読んでいる方も痛々しくなるような獅子奮迅ぶりですが「完全燃焼」とはこういうことを言うのだ、の圧巻の豪快ぶり。ページ毎に伝わる稲尾さんの人柄、彼が指導者としても慕われたことがよくわかります。
プロ野球が興行である以上、大衆はスターに非日常を期待するもの。真に金を払って見る価値があるプレーをした稲尾さん。現役時代を知らぬ自分もページをくるのがもどかしいほどに楽しく読めました。絶対のおすすめ。

改めて、「鉄腕」の凄さを実感!

「年間30勝が最低ノルマだと思っていたので、20勝しか挙げられなかった年は不振」とか、時代が違うとはいえ、改めて「鉄腕」の物凄さを思い知らされました。
文章がとても読みやすく、また当時の貴重な写真も多く掲載されていて、西鉄黄金時代を知る方はもちろん、私のように当時を知らない世代でも十分に楽しめます。
今年は球界再編問題など、いろいろなことがありましたが、著者も入団前に南海から「栄養費」をもらっていたこと、昭和50年代後半にロッテが九州移転を検討していたことから著者がロッテの監督に就任したこと、松山千春氏らと札幌での新球団設立を検討していたことなど、今年の話題に関連した興味深い話も満載。
すべての野球ファンに、絶対的にオススメです。

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